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トラジュビインタビューは皆様から寄せられる選手への質問を集め、インタビューするものです。
皆様の熱い!質問が選手を励ましすとともにピッチでは見られない素顔を引き出します。
あんなことこんなこと聞いてしまいましょう!

<07−08シーズン終了:串田選手インタビュー>


「今シーズンのヤマハは面白いラグビーをしている」

今シーズン、豊富な運動量と激しいプレーが非常に目を惹いた串田選手。チームの中を自然体で支える
姿、その想いをお聞きしました。


串田義和選手

最終節に臨む

フランカーは厳しいポジション

ドライビングモールからトライ

フォワード陣と共に

高木選手と

強みを伸ばしていきます

―― シーズンが終わった2月2日の東芝戦。ノーサイドの笛を聞いた時は

串田選手
「ひとつは、ああ終わったんだなということ。それからいろいろ浮かんできましたが、中でもワタさんのことが大きかったです。引退を聞いたのは12節のサントリー戦前。この時は試合に出れ無いメンバー達から寄せ書きをもらったことも併せ、本当にやらなければいけないと非常に強く思いました。でも、東芝に負けたことでこの先は試合が無い。ワタさんに申し訳ないという気持ちになりましたね」

―― 串田選手の目に映った今年のチームは

串田選手
「今年は面白いラグビーをしていると。それは、テレビ解説の方が言われていたように、見ている人にも伝わった部分があったと思っています。例えば、綺麗なパターンでトライを取れたことは気持ち良かったし、僕自身もプレーしていて楽しいと感じました。

フィールド外では春、きつかった時を、皆で励ましあいながらやってきたこと。スタッフも含めチームを”風林火山”という4つのミニチームに分け、ボーリングやサッカー、ニュージーランド合宿等で、ミニチーム対抗戦をおこないました。その中でコミュニケーションを取りつつ競いながら、ひとつのチームとして成長してきたことですね。僕は”山チーム”のキャプテンでしたが、ニュージーランド合宿までの成績が一位だったんですよ。ご褒美というかその合宿で、ミニチームメンバーと非常にいい思いをさせてもらいました。
チームディナーが他チームより豪華だったり、ワイサキのリムジンで送迎してもらったり、日本ではなかなかできないことを経験させてもらいながら、みんなで仲良くやってきましたね」

―― 7勝6敗という結果の中で掴んだ手応えは

串田選手
「成長したと感じる点はトライ数が増えたこと(※1)。これまでは得点力不足といわれていましたが、今シーズンは4トライ以上のボーナスポイントも取れたし、ここは結果に表れていると思います。ただ、気持ちの面で後手に回ってしまった時、なかなか立て直せなかった。これはホームの神戸戦(※2)がそうでした。前半の最後で1本取られ、神戸に”この試合はいける”と思わせてしまった。逆にヤマハとしは、”まずい”という気持ちを持ってしまいそれが後半の失速に繋がってしまったと感じました。ツメが甘かった部分は、まだメンタルが足りませんでした」

―― フランカーは激しいポジション争いでした


串田選手
「7番、オープンサイドフランカー(※3)で考えるなら、本間さんも多くの試合へ出場されたし梶村もいる。この3人が練習や練習試合で激しいポジション争いをしてきたシーズンでした。決して体が大きくない自分が、コンスタントに出場できたことは、接点における強さ、外国人選手に対するディフェンスとか、そういった部分を評価していただいたと思っています。タックルやプレーの激しさは自分が持っている強みでもあるし、ここは来シーズンもっと前面に出していきたいです」


―― 今年は、チームの先頭に立ち檄を飛ばす串田選手の強い姿を見たシーズンでした


串田選手
「リーダーシップという言葉がよく使われますが、僕の考えているリーダーシップというのは、久保さんや木曽さんのように前へ強く出る力、率先する力のある人が持っているものだと思っています。ちょっと語弊があるかもしれませんけど、全員がリーダーであったら上手く物事は成り立たない。誰かがリーダーとして立った時には、忠実に従う人が必要であり、反対する人も必要になってくる。

チームの中で、ひとりひとりの持つ個性というか、歯車のようなものが上手く重なってさえいれば、例えば、今までリーダーシップを取っていた人が不在になった時、新たに誰かがでてくるのは当然のこと。
自然にできるはずだと考えています。だから、木曽さんがいない中で、僕がリーダーとしてやらなきゃ、という意識が強くあったわけでは無く、本当に自然な流れの中で、僕が声を出してやっていただけです。とはいっても、カゲで支えていきたいというタイプなので改めて言われるとちょっと照れますね」

―― ところで、ラグビーを始めたきっかけを教えていただけませんか


串田選手
「僕がラグビーを始めたのは小学校からです。きっかけは、確か親に勧められたと思います。ちょうど、母方の祖母の家の近くにラグビースクールがありましたから。その頃は体が大きくちょっと太っていたんですよ」

―― たくさんあるスポーツの中で、ラグビーを続けてきたわけは


串田選手
「小学校の頃はいろいろやっていましたよ。学校の部活で夏は水泳、冬はサッカー。ラグビーはスクールでした。中学校はずっと水泳部で、高校からラグビー部でした。野球やサッカーもやりましたが普通で全然目立ちませんでした。ところが、ラグビーは体が大きかったこともあり目立ちました。はじめた時から、ずっとフォワードですけど、自分に一番あっていたからここまで続けてきたと思います」

―― 続けてきたラグビーですが、これまで心に残っている試合は


串田選手
「大学四年生の時、大学選手権二回戦で慶應大学に勝って帝京大学として初めて、国立の試合へいけたことが一番の思い出ですね(※4)。普段、僕はトライを取るタイプじゃないのですが、この試合で2トライも取れたことは、すごく記憶に残っています」

―― 串田選手にとってラグビーで大切なことは


串田選手
「ラグビーは僕の中で大きな割合を占めています。大切だと感じることは”一生懸命やる”こと。そして”気持ち”。好きだからここまで続けてこれた。この”気持ち”が僕を一番大きく支えています。その中で、勝った時、特に強い相手に勝てば本当に嬉しいです。痛みもありますが、試合が始まれば消えてしまいます。これもラグビーの魅力であり、不思議のひとつかもしれません」

―― いろいろと聞かせていただきありがとうございました。では、ファンへ向けてメッセージをお願いします


串田選手
「今シーズンは、良い結果が残せませんでしたが、応援ありがとうございました。来シーズンは弱点を克服しながら、自分の強みをもっともっと前へ出していきたいと思っています。この時期にしっかり充電し、また頑張ります。これからも、応援をよろしくお願いします」


※1)トライ数:今シーズンは58トライ(昨シーズンは43トライ)
※2)神戸戦:第9節。前半28−14とリードしながら、後半終了間際に神戸がペナルティゴールを決め、28−31で敗戦
※3)オープンサイドフランカー:オープンサイドに位置するフランカー。豊富な運動量が要求されるポジション
※4)第39回全国大学ラグビーフットボール選手権(2002年)。帝京大学は一回戦で同志社を破り二回戦は慶應大学に40−27で勝利。初めてベスト4入りし国立へ


インタビュー・文:清水(トラジュビ編集部、スポナビセレクトブログ、グラウンドから愛をこめてでも活躍中)


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