
堀川監督

大久保では選手と共に

キース・ロバーツコーチ

ケビン・シューラー総監督

笠原選手のラインアウトジャンプ

冨岡選手のトライ(豊田織機戦) |
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−トラジュビインタビューを担当させていただく清水です、よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
−春シーズンが終わりましたが、監督として手応えはありましたか?
春シーズンの狙いは『bigger(大きく)、faster(速く)、stronger(強く)』。とにかくフィジカル。
徹底的にフィジカル強化へ力を入れました。
目の前の試合や、勝敗もありましたが、それ以上に春はしっかり体を作ることに力を入れました。
早朝練習や週5でウェイトトレーニングを行い、非常にハードな3ヶ月間でした。
しかし、春が終わり各自のウェイト数値を計測したところ、去年のシーズン終了時より、1人平均1.2倍、プラス20%のレベルアップと、強化した部分が結果となり数値に表れました。
春に出した数値は本来なら、1年を通し目指した目標でした。
そのことを考えれば、フィジカル強化という点で、自分達がやりたいことを達成でき積み上げたことに関しては満足しています。
ただ、選手は試合で結果を出せないという、フラストレーションがあり、悔しい思いもしただろうけど、春にやりたかったことは何か?ということを、選手一人一人に話をし、理解をしてくれたので、チームの共通認識が高まったと思います
−春シーズンに早朝練習を取り入れたきっかけは?
今年は、フルタイムのフィットネスコーチとして、春からキース(※)がチームへ合流し、彼の考え方を元に早朝練習を始めました。
昨シーズン、キースはNZでNPC(※)所属チームのワイカトを指導しました。
NPCにはカンタベリーという強豪チームがあり、対抗するには、とにかくフィジカルを鍛えようという考えを出し、トレーニングを行いました。
その結果、実際にワイカトは成果を上げました(※)。
それも踏まえて、いろいろなアイデアをキースが出し、それをどういった形でヤマハの練習に取り入れたらベストか?と。
ハーブ(※)をはじめ、コーチ全員で意見を出し、話し合った結果、早朝練習をやってみようと。朝しっかり時間をとった中で練習を行い、その後しっかりと朝食を食べ、午後は集中した練習を行うのがベストではないか?という結論を出しました」
(※)キース:キース・ロバーツフィットネスコーチ、NZ7人制代表トレーナーをはじめ、多くのスポーツで実績を持つフィットネスコーチ。
(※)NPC:ナショナル・プロビンシャル・チャンピオンシップ
2006シーズンに名称をAir New Zearland
Cupに変更し再出発。オークランドやカンタベリーなどのNZ地区(州)代表が8月上旬から10月下旬位までのシーズンに試合を行う。
(※)ワイカト:2006シーズン、NPCからエアNZカップに名称を変更した新大会で、ウェリントンを破り初代王者となる。NPC時代の92年に初優勝して以来、14年ぶり2度目のタイトル
(※)ハーブ:ケビン・シューラー総監督の愛称
−早朝から厳しい練習を始めたことで、選手の反応は?
始めた時は『朝が早い』という声がありました。一番最初は6時スタートで、選手は5時半ぐらいに起床し、準備をしていました。ただ、続けていく中で、トレーニングメニューを改良し、練習開始の時間を変えたりと、フレキシブルに工夫しました。
最初はしんどかったけど、やっていくうちに選手も慣れて、そういった声も聞こえなくなりました。何事も慣れは大切というか、厳しい練習も慣れれば大丈夫です
−新人選手は、かなり早朝練習をしていたと聞きましたが?
確かにそうですね。早朝練習も含め、新人はかわいそうというか、辛かったと思います。大学を卒業し、社会人という厳しい環境の中で、さらに僕も追いこんで追いこみました。厳しく感じたはずです。
特に研修期間中は、朝5時ぐらいに起き、他の選手が練習を始める前の朝1番早い時間帯に練習を行い、8時から5時まで会社でみっちり研修を受ける。
その後、グラウンドでトレーニングをするという生活は、精神的にも本当に追いこまれた3ヶ月だったと思います。
しかし、ポテンシャルのある選手ばかりなので、僕としても、チームとしても、とにかく今いる選手に追いつく、追い越すという考えで、春が終わった時に同じ土俵に立てるまで、連れていきたかった
本当にしんどかったと思いますが、よく頑張ってくれました。嬉しかったです
−春シーズンが終わり新人選手は、監督が描く同じ土俵に立っていますか?
確実にレベルは上がりました。フィジカル面においては、各ポジションの他の選手に負けない、引けをとらない。逆に上の数値を出した選手もいる。
後は、レベルアップしたフィジカルをグラウンドのパフォーマンスにどうやって落としこんでいくか?。その部分はこれからです。経験も必要となるし、一つ一つ教えていきたいと思います
−フィジカル面以外で収穫はありましたか?
ボールを立って繋ぐこと、オフロードパスですね。今までのヤマハはコンタクトの瞬間、ラックにする以外のプレー方法はありませんでした。
でも春シーズンは、コンタクトをしてボールを立って繋ぐという意識を撒き、それを練習に取り入れ、試合中も実践しました。
特に前へ出た時に、オフロードしてボールを繋ぐプレーができたので、ゲームを組みたてる選択肢が一つ増えました。非常によかったと思います。
他にもブレイクダウン、特にサポートプレイヤーの精度に関しては、昨シーズンからの課題でしたが、その部分もレベルが上がっていると思います
−逆に春シーズンを終えて出た課題は?
セットピースですね。ラグビーで一番大切なのは、ラインアウト・スクラムでマイボールをしっかり獲得すること。相手にプレッシャーをかけた中で、マイボールからバックスにいいボールを供給することが大切です。
最初のボール支配をするセットピースにおいて、この春はプレッシャーをかなり受けたので、その部分の精度をしっかり上げていきます。
FWからいいボールが出れば、今年はバックスに選手が揃っているので、おもしろいラグビーができます。まずはセットピースをしっかり修正です。
後は、攻め方・ゲームプランであり、ボールの動かし方は、これから練習を積み重ねます
−春シーズンが終わった時点でのチームの状態は?
チームの状態を聞かれた時に、家を建てる話を例に挙げることが多いのですが、春を終えた状態は、一番下の最初の土台部分が、上手く積みあがってきています。
順調です。
秋の公式戦シーズンに入れば、フィジカルを鍛えることは難しいです。今シーズンはラグビーW杯開催で、トップリーグ開幕までの期間が長い、その時期を使いしっかりと体を作る時間が取れます。土台が大きくないと、その上に高く積み上がっていかない。
小さな土台で高く積み上げるより、しっかりとした強固な土台の上へさらに大きく積み上げ、築き上げていく。春シーズンは心技体の『体』の部分を積み上げ強化しました。他にも、メンタルを積み上げることもでき、非常に満足しています。
夏以降は、春の土台へさらにフィットネスを積み上げ、スキル的なユニット、チームプラン、ゲームプランを積み上げ、戦っていきたいと思います。
今年は、とにかくトライ。トライを取りにいきます。昨シーズンまではネイサンやレイニーというキッカーがいたので、キックでフィールドポジションを取りゲームを進めていました。しかし、今年は、バックスの後ろ3人にスピードのある選手が揃っているので、常に展開力が必要とされるはずです。
それに合わせたゲームプランを作っていきます。攻めて、攻めて、攻め続けるラグビーをしていきたいなと。そうなると、これからもっとフィットネスのレベルを上げていかなきゃダメ。それにあったゲームプラン、ボールの動かし方や多くの共通認識を深めて、しっかりやっていかなければと思います
続く
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