
堀川監督

H17.2.6 マイクロソフトカップ決勝

ファンと共に闘った

マイクロソフトカップ準優勝

常に選手と同じ芝で

サントリー清宮監督

久保晃一選手

ケビン・シューラー総監督と共に

ワイサキ・ソトゥトゥ選手兼BKコーチ

長時間のお話ありがとうございました。
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堀川監督インタビュー4最終回
−堀川監督がラグビーを始めたきっかけは?
「親父が剣道の先生をしていたので、その影響を受け小さい頃は剣道をやっていました。いろいろ学びましたが、剣道は個人で一対一の勝負。少し孤独でした。
実は…、団体競技がやりたかったんですよ。
たまたま家の近くに延岡東高校(※)がありました。時々、剣道をやりながら、近くの神社や空き地で、見様見真似でラグビーをして遊んでいました。今でも覚えているのは、その高校で、雨が降った冬に、グラウンドで練習している選手の背中から、白い湯気が見えたんですよ。
その姿を見た瞬間に『これだ!』と。『このスポーツはいい!』と。それがきっかけかなぁ。ラグビーを始めたのは高校1年から。でも始めた時は、親と格闘でした。「剣道をやれ!」「ラグビーをやりたい!」と。
(※)延岡東高校:宮崎県のラグビー強豪校。平成17年度に同県立延岡西高校と統合され、延岡星雲高校へ校名を変更
−今年は、宮崎で試合がありますね
「本当に嬉しいです。宮崎で試合をやったことがないので楽しみにしています。
秋は両親も観戦にきます、大好きなチームで勝って恩返しをしたいですね」
−ラグビーの恩返しとは?
「ラグビーから多くを感じ、受けとっているからでしょうか。僕は、ラグビーをやっていたからこそ、今この場所にいる。その中で一番の財産は、多くの仲間を作ることができました。仲間の輪は、地元の九州・宮崎だけではなく、全国・海外へ広がりました。そういった仲間の存在が大きいと思います。僕自身、仲間とか、繋がりの深さかな。
ラグビーはリスペクトのあるスポーツ。自分の為ではなく、仲間の為に、自分を犠牲にできる。他のスポーツは、ほとんど経験はありませんが、ラグビーは特別なスポーツかなと思います。それは、ラグビーの文化に特徴があるし、独特な部分があることですね。
例えば、試合後に酒を酌み交わすことは、他のスポーツであまり聞いたことがないと思います。秩父宮ラグビー場の風呂は一つで、敵味方に分かれていません。
裸の付き合いじゃありませんが、試合が終われば敵味方関係無く、同じ風呂に入る。
そして酒を酌み交わす。ノーサイドの笛の後は、誰もが仲良くなれるスポーツです。
すごくいいスポーツじゃないですか。ラグビーをやる中で腐りかけた時ありましたが、やめようと思ったことはないです。逆に、早く授業終わってくれないかなぁと思っていました」
−今年、ヤマハジュビロの狙う位置は?
「ベスト4が目標といってしまえば、そこが結果となってしまう。目指すは『NO1』です。
『NO1』を目指さずして、絶対に結果は出ないと思います。どんな状態であれ、とにかく日本一を狙う。トップリーグ制覇、マイクロソフト杯、そして日本選手権と優勝したいです。
全てを勝つことが目標です。高い目標に向かい、負けられないし、さぼれません。常に動き続けます。
しんどいですよ。でも勝つ為には避けて通れない道であり、必要なことです。
自分の強みは『若い』こと。これからも選手と同じ芝の上です。コミュニケーションを上手く取り、選手と同じ時間を費やします。もちろん、やるからには結果を出さなければいけない。結果を出し、この先もヤマハジュビロと共に歩んでいきたいですね。
それは、去年負けたことで、もっと強くしたいという気持ちがよりいっそう出てきました。
自分も多くの経験を積んだ中で、この先に向け多くの選択肢を持ちたいと思います」
−選手と同じ芝の上にいる堀川監督は、ファンの自慢です
「まだ選手には負けません。逆に、選手が負けてヘラヘラしちゃいけないんです」
−監督が、選手の個性を引き出すことも魅力です。越村選手はSOをやるようになり、表情が明るくなったように見えます
「清宮さん(※)を見ると、選手の個性を発掘することが上手いじゃないですか。
選手の強みをいかに引出すか、ここが、コーチングの醍醐味です。少しずつ、自分なりにできることをやっていきたいです。個性については、選手と一対一で個人面談をすると、その部分がよく見えます。見つけた個性を引出し、伸ばしてやりたいと思いますが、耐えきれるかな?」
(※)清宮さん:トップリーグのサントリーサンゴリアス監督の清宮克幸さん
−個性の強い選手が元気だと、チームも活気づきますね
「今年、もう一つのキーマンは、FW久保(※)の復帰です。春は、特にFWが自信を少しなくして、思うような結果を出せませんでした。その中で彼のリーダーシップはとても重要です。彼が話す言葉は、芯の強さがあります。ケガを克服し、8月には100%の状態で完全復活してきます」
(※)FW久保:久保晃一選手。昨シーズンは、ケガの為に途中から戦列を離れる。今年は10年目のシーズン。チームの雰囲気を引き締める精神的な柱。
−堀川監督にとってケビン・シューラー総監督の存在は
「存在は大きく、彼の厳しさはヤマハに必要です。ハーブは24時間、起きている間はずっとラグビーを考えている、ラグビークレイジーですよ。でも、その部分は、勉強になるし、僕も見習わなければと思っています。もちろん、僕も24時間ラグビー。本当にラグビーが大好きです。家へ帰ってもラグビーを見ているので、24時間では足りませんよ…」
−相手を無慈悲に叩きのめす、ヤマハが草食から肉食へ変わりつつありますね
「壁を乗り越えなければ、変わらなければ先に進めませんしね。
でも、無慈悲に叩きのめすといっても、勝つ為に、ラフプレー等で相手を叩きのめす。
そういう部分は好きではありません。ラグビーは紳士的なスポーツ。例えば、密集で、踏みつけてはいけない、そう感じた時に、自分をコントロールできる、それがラグビーだと思っています。相手を蹴落とすのではなく、自分達が這いあがっていく、無慈悲に、容赦なく這いあがっていきたいです」
−秋に開催されるW杯@フランス大会、気になるチームは?
「もちろん、日本は頑張ってもらいたいですが、出場国の中でNZが一番好きなチームなので、勝ってもらいたいですね。優勝も、第一回から遠ざかっているので、今回は!と、期待しています。メンバーは、まだ発表されていませんが、レオンには先発15番で頑張ってもらいたいです。今のポジションはFBですが、彼がヤマハ時代にやっていた10番のプレーも、FWを前に出すし、積極的に仕掛けるので、おもしろいと思いますよ。彼のプレーはとても楽しみにしています。
ラグビーはNZの国技、あの大きな舞台でプレッシャーの中、結果を出すことができるか?、どうでしょうかね?。後は、選手以外で、NZコーチのグレアム・ヘンリー(※)に期待しています。
僕は高校生の時、早稲田のファンでした。清宮さんが4年生で優勝した時に、グレアム・ヘンリーが早稲田の臨時コーチでいろいろな新しい戦術を教え、そして早稲田は結果を出しました。その時に、すごい人なんだなぁと思いました。
今、選手兼BKコーチのワイサキ(※)がNZのオークランド時代のヘッドコーチでもあるし、ウェールズ監督としても結果を出している。世界の至るところで結果を出していて、今回は、W杯という大きな舞台で果たして結果を出せるのかと、非常に興味深いです。これは、僕が監督だからというのもあるけど、どんな采配をするのか楽しみです」
(※)グレアム・ヘンリー:5本の指に入るラグビーのトップコーチ。’89年、現サントリー清宮監督が早稲田の主将の年に臨時コーチとして来日。’98年はウェールズ監督。03年からNZの監督を務める
(※)ワイサキ:ワイサキ・ソトゥトゥ選手兼BKコーチ。'98年、ヤマハへ入団。03シーズン終了後、NZへ帰国するも、’06シーズンにヤマハジュビロへ復帰。
チーム内で「ワイサキ先生タックル講座」の開講を待ち望む声が多数あり
−ファンへ向けて一言お願いします
「一緒に熱くなり、一緒にラグビーをしましょう。僕、ヤマハの応援は大好きです。自分達が勝てばいい、だけではなく、相手チームへ対するリスペクトがある。その部分が、僕らと同じ気持ちです。応援に相手チームを思いやる気持ちがある、そこが素晴らしいと思うし、ヤマハの応援で一番好きなところです。スタンドから聞こえてくる声援も、励みになります!」
−恒例ですが、夏へ向けての意気込みを、スケッチブックへお願いします!
「じゃぁ、リレントレスでいいかな〜」
−チームも監督も応援もリレントレスでいきましょう!
「みんな一緒にいきましょう!」
−長い時間、ありがとうございました!
1時間に渡るインタビューは、堀川監督の「ラグビー好きなんですよ、ホントにヤマハジュビロが好きなんです」という熱い想いを、改めて感じた貴重な時間でした。
カメラ担当のイチローさんが、汗だくでシャッターを押し続けたように、部屋の空気を青く熱く変える情熱のインタビューでした。堀川監督、ありがとうございました。
厳しいトップリーグを勝ちあがるために必要な力、そのなかでも、監督が現役時代、同じ芝の上で共に戦った久保選手の復帰を待ち望む想いは、ファンも同じです。グラウンドで渋く、ひたむきにプレーする姿を首を長くして待っています。GO!GO!ボッチ!
そして「腐りかけた僕に、もう1度ラグビーの楽しさを教えてくれたヤマハを、本当の真の強さを持ったチームに育てたい」。堀川監督の強く、熱い想い、常に顔を上げ前へ進み続ける、その情熱に触れ、もっとヤマハジュビロを応援する!という気持ちになりました。
今シーズンも、必ず声援が力になると信じています。
GO!GO!ヤマハ!トライ!トライ!ジュビロ
インタビューは新人選手編に続きます。 |