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トラジュビインタビューは皆様から寄せられる選手への質問を集め、インタビューするものです。
皆様の熱い!質問が選手を励ましすとともにピッチでは見られない素顔を引き出します。
あんなことこんなこと聞いてしまいましょう!


堀川隆延監督

厳しく見つめる
選手とのシェイクハンド

常に選手と共に走る

スタンドで観戦の梶川社長

キーになる木曽キャプテン

キーになる大西選手

キーになる山村選手ら3人はワールドカップに参加
堀川監督インタビュー4最終回

監督とは、そしてヤマハを取り巻く環境の変化

堀川監督の強い心を支えているものは

堀川「僕を支えているもの、何で自分が頑張れるか。それは僕の両親や、家族、チーム、支えてきてくれたOBの人達の為にというか。自分が支えられてきた方々への感謝の気持ちがある。だから自分が頑張る。それがあるから、今、自分はここにいることができると思ってますね」

監督として心がけていることは

堀川「意識していることですよね。う〜ん、何だろう。平等、公平かな」

監督とは、と言われたら

堀川「監督の仕事は、たぶん答えがないと思います。答えを探し続けることが監督じゃないかな。どうやったら勝つなんて、わからないですよ、本当に。勝つために仮説を立て、目標に向かい、自分達はこうあるべきだという考えの下でやっていきますから。コーチにはなくて、監督だけにしかないもの、う〜ん、それは、最終的な決断ですね。僕の意思で決めなければいけない、それに対して結果が出てくる。決断、結果に対して、迷いをもたないものを自分の中で探し、作っていく。そこが、監督として考えなければいけない、神経を使う部分です」
最終的な決断をすることにプレッシャーは

堀川「そりゃ、監督や、人の上に立つ人は、誰だってプレッシャーの塊だと思いますよ。特にスポーツの世界は、勝ち負けがはっきりしているので、勝たなければいけない。それは監督として、誰もが思うことだし、プレッシャーはあります。でも、そうなった時、それに勝つために、何をすればいいのか。う〜ん、開き直り、勘、ひらめきというか、ここまでやったという思い、そして自分を信じる、信じきることしかないんですよ。誰だってミスや失敗はあります、あの時こうしておけばよかったと思うこともあります。でも、始まるまでは、誰もそんなことわからないじゃない。だから信じるしかない」

試合後に、どんな結果も真っ直ぐに受け止め、顔を上げ会見に臨む堀川監督は、トップリーグ屈指の存在だと思います

堀川「とんでもないです。上に立つ人は誰でもそうだと思いますよ。結果を受け止める気持ちは、僕が特別ではなく、最終的に決断をする人、トップリーグ14チームの監督やヘッドコーチは同じだし、その人達にしか分からないんじゃないかな。誰だって、勝ちたいし、勝たせたい。他のチームと同じことをやっても意味がないし、自分達のチームカラーを出さなければいけない。その中で、自分なんてまだまだ、ラグビーの『ラ』の字もわかっていないですよ。いやね、本当にラグビーは奥が深い。それだけの魅力を持っているし、だからこそ、自分の全身全霊をかけることができると思います」

各チームの試合後会見の中でも、特に勝てなかった試合において、堀川監督の姿は、
見ていて清々しい、潔い、本当に「すごい」と、尊敬しています


堀川「世の中には、変えられるものとそうじゃないものがありますよね。もちろん、過去に返れればと思う時はあります。でも、それは不可能じゃないですか。勝てなかった結果は、変わらないし、あの時こうすればよかった、と思っても、どうしようもないですよね。だから、今できることは、何かということに目を向けないと、絶対先に進めないし、成長できない。もちろん他の方が、会見で何を言われているのか、それはわかりませんが、僕は、率直に自分の意見を言っているだけですよ。でも、まだまだひよっこですから」

何が、堀川監督を前へ前へと駆り立てているのでしょうか

堀川「ヤマハが誰よりも一番好きだし、何とか強くしたい、という気持ちは誰にも負けません。よく、ジャイアンツの原監督がよく「チーム愛」と言ってるじゃないですか。周りの人は笑ってしまうかもしれませんが、チームに対する気持ち、忠誠心はすごく大事だと思います。それがあるチームは、絶対に崩れないし、周りから見ても、美しいと。僕は、ヤマハをそういうチームにしたい、誰からも愛されるチームにしたい。それには、自分が愛する気持ちを一番もっていなければいけない。その想いが、僕を突き動かしていると思いますね」

トップリーグが始まって5年目。チーム間の力の差が縮まってきました

堀川「プレーしているのは、同じ人間。どのチームも本気で取り組むことによって、力の差に、そう変わりはないと思います。それは学生も同じ。大学ラグビーは、早稲田、関東と言われますが、それは本気で取り組んでいるかどうかの違いじゃないかな。5年目を迎えて、トップリーグの全チームが、本気で必死に強くしたい、その気持ちが芽生えてきているからこそ、力の差はなくなっていると感じます」

昇格組も含め、激しい戦いが繰り広げられています

堀川「昇格組の1つ、九州電力は、もともと力のあるチームで、ポテンシャルの高い選手は、絶対にいたと思います。それプラス、会社が本気で取り組んでいるかのサポート体制の違いだけじゃないですか。8時から17時まで仕事、そのあとにラグビーをやるという体制から、今は、ある程度会社の理解を得て、ラグビーに対する時間が増えてきた。そうなれば、体作りの時間もできるし、結果としてチームが伸びてくる。いままではそこの差が出ていたと」

ヤマハもラグビーを取り巻く環境が変わってきました

堀川「ヤマハは、自分が入社した当初、関西Bリーグでした。当時は、仕事は8時から17時まで。18時から大久保グラウンドで毎日練習。仕事環境も整っていて、仕事とラグビーは、メリハリのある生活で、それはすごくよかったと思っています。しばらくして、会社側から、ラグビー部に対して新たな目標が出た時に、どうすればいいのかと考えた時に、会社サイドの理解をいただき、ラグビーの時間が増え、今ではどんどん増えてきました。そういったサポートがあって、自分達はラグビーができている。その期待に応える責任があると思うし、選手1人1人が、そのことを理解しなければ、いけないと思います」

会社のサポートという意味で、スタンドで梶川社長の姿を見かけます

堀川「梶川社長は、スタンドへよく足を運んでいただいて、本当に感謝しています。シーズンが終わると、選手の納会があるんですが、以前そこへ来ていただいた時、選手のコメントを聞いて、涙されていたんですよ。その姿を見て、熱い気持ちを感じましたね。本気で応援している、サポートしていただいていると、ものすごく強く思ったし、梶川社長の本気の思いに応えるためには、僕らも本気で取り組まないと。あの涙は、気持ちが伝わる熱い涙でした。それはプレッシャーではなく、同じ気持ちを持っていただいている、パワーになりますね」

プレッシャーを力に変えてと、選手も口にします

堀川「プレッシャーは、同じ気持ちであれば力へ変わります。でも、それを力に変える選手と、そうじゃない選手がいます。一流か、そうではないか、壁を登っていけるか、そうじゃないかの違いに繋がると思います」

今シーズンは、トップリーグ開幕が10月末でした

堀川「ワールドカップイヤーということもあって、キーとなる選手の不在や、ケガ人の影響で、4月からあっという間に開幕を迎えました。始まってから4節もあっという間。やらなければいけないことが、わかっていればいるほど、時間を短く感じるのかな」

短いというのは、課題を修正する時間が足りなかった

堀川「出た課題の中から、何にフォーカスしないといけないのか、そのポイントをしっかりと探ってやらないと、追いついていかないだろうし、選手が混乱すると思います。チームの柱、これで戦う、ここを修正するという点は、チーム全体で、共通の理解を持っていくことが大切です」

第2クールへ向けてお願いします

堀川「ある程度、ディフェンスはやれる自信があるので、アタックです。とにかく4トライ以上取って勝つ。それが絶対条件。しっかりトライを取れるようにやっていきます」

厳しい相手との試合が続きます

堀川「ヤマハにとって、対戦相手がどうこう、というのは、もう関係ありません。1戦1戦、全てを出し切り、確実にポイントを取る。キーポイントは、『誰のために戦うのか』ということ。相手に合わせるのではなく、勝たなければいけないから勝つ、のではなく原点に戻り、楽しみながら、自分達の理念のラグビーをやる。プレッシャーに押しつぶされて戦っていくのでは、絶対に勝てない。とにかくミスを恐れないメンタリティで、走り続ける。それがヤマハのリレントレスラグビー、ノンストップラグビーだと思います」


インタビュー・文:清水(トラジュビ編集部、スポナビセレクトブログ、グラウンドから愛をこめてでも活躍中)

ヤマハはトップに進むTOPを目指す