H19.12.2 トップリーグ第5節vsコカコーラ・ウェストレッドスパークス(鹿児島県鴨池)

今年のトップリーグは、より多くの皆様にLIVEで試合を楽しんでいただこうと、今日の鹿児島開催を含め、全国30の試合会場で開催。ヤマハジュビロも、宮崎・鹿児島と遠征し「初めてのラグビースクール」等で、たくさんの子供達と触れあいました。
また、数少ないトップリーグの開催を、心待ちにしていた会場の温かい雰囲気をいろいろな場所で感じ、ラグビーっていいなと改めて感じました。

第5節の鴨池は初開催。第1試合にCCRS、第2試合は九州電力が登場。地元チームを応援する多くのファンがスタンドへ足を運びました。燃え上がる九州のラグビー熱にあてられるかのような眩しい日差し。熱い戦いを予感させながら、大田尾選手のキックオフで後半が始まります



輝きを増して


天候は、両チームにとってイコールコンディション。とはいえ、状態のいいピッチ、穏やかな天候の中でプレーして欲しいと願うのも、ファンの密かな心。

見上げれば、サックスブルーが鮮やかに広がる空。暖かく力強い太陽の光を浴びるグラウンド。この試合に選ばれたメンバー達が、後半も輝きを増しながら走り続けます

キャプテン、木曽選手の復活

2節以降、ピッチの外からチームを見つめた木曽選手。4節を「プレーしている選手はもちろんだけど、出場できないメンバーも悔しいはず」と振り返り、復帰した5節は、これまでの想いを込めてピッチへ。
体を張ってチームを引っ張る、木曽選手のキャプテンシーに、ファンは心を込め「お帰りなさい」と。そして、これからも応援しています!

密集へかけよるスピードが、カメラマン泣かせの本間選手。ボールハンターとして、魅力溢れるプレーは、今シーズンも目が離せません


前へ、前へ。気持ちを全面に出し、相手にかけるプレッシャー。1つ1つ、目の前のプレーに対して120%で取り組む心で、チーム一丸となって走り続けます

コミュニケーション

レフリーの笛で試合が途切れた時、スッと円陣が組まれたり、それぞれに声を掛け合う姿。試合中、お互いにコミュニケーションを取りながら、気持ちを上げ、戦術を確認する。
グラウンドでこの姿が自然に見えた時、ヤマハジュビロが成長の階段を1つ上った時じゃないかなと、感じています。
FW、BKともメンバー入れ替わりの過渡期と言われようと、どの選手もチームが前進するために欠かせない力。ベテランの力が若手を支え、若手のパワーからベテランが刺激を受ける。
コミュニケーションの歯車が、がっちりとかみ合った時、今以上のヤマハジュビロパワーが発揮される、そう期待しています
米倉選手への期待

試合前、「鹿児島は、カメラ目線でスローインしますよ」なんて、冗談も飛び出した米倉選手。
安定したスローイン、セットプレーからのチャンスを作ります。この日は、前半1本目のラインアウトを除けば、ほぼマイボールをキープし期待に応えるプレーを披露。
試合後は、自分の責任を果たしホッとした笑顔。GO!GO!ヨネさん。
これからも、応援しています
チャンスにGO!GO!ヤマハ!

ゴール前、マイボールのラインアウトへ、スタンドから「頑張れ、ヤマハ」と声援が送られます。大歓声を受け、突き進むモール。8人の塊が、少しずつ前へ、ゴールラインへと迫ります

昨シーズンの結果を胸に「絶対勝ちます、FWで圧倒します」の気迫で、モールの先頭に立つ山村選手。高校時代から、黙々と練習を続ける姿は今も変わらず。
自分ができることを責任もってやりきる努力の背中は、大きく逞しい、頼もしい背中です
11分、そのモールから展開したのは、大田尾選手。判断よく飛び出しゴールラインへ向け飛び込みます(スパイクは、この写真のあと脱げました……)。

ヤマハジュビロの攻撃といえば、大田尾選手と大西選手。先日、大西選手から見た大田尾選手の存在をお聞きしたところ「SOとして恵まれた才能を持つ、ヤマハジュビロの心臓」という答え。チームを動かす力は、チーム全体をも支える力。入団から4年経ち、誰よりも努力することは、リーダーとしての責任。大きな信頼を得て成長していく姿に、ファンはこれからも温かい声援を送り続けます
限られた短い時間に取る給水。手早く渡すのは井澤トレーナー。
こうした姿も、チームの勝利にしっかり貢献しています。それは、負傷から復帰した選手達が、ジャージ渡しで必ずといっていいほど口にする、メディカルスタッフへ対して感謝の言葉にも表れていると思います。
休む時間もないほど、忙しい日々を送っているメディカルスタッフが頑張る姿も、ヤマハジュビロを支える大きな力。それは、誰もが感じ、感謝しています
大西選手のゴールキックが成功し、CCRS15−27ヤマハジュビロ
15分、ヤマハジュビロのペナルティでCCRSがペナルティゴール成功。
CCRS18−27ヤマハジュビロ
なっかん

「なっかん」は仲谷選手の愛称。狙った相手を一発で倒す激しいタックル、安定したスクラムと、これからのFWを支えていく選手の1人です。
4年目の今シーズンは、リーダーとして積極的に仲間をまとめ、チームリーダーとしての自覚がはっきりと見えてきました。さらに仕事量の磨きをかける仲谷選手の成長は、ヤマハジュビロの成長。頑張れ、なっかん。
ファンはいつも応援しています
トラジュビも選手たちと共にピッチで戦います。
できることならばどの選手の活躍も、見えないところでの働きも収めておきたいと目をこらして選手を追っています。
ボールがあるところだけでなく、全フィールドに展開する選手たちの仕合の一瞬一瞬を残しておけたらと思います。
毎週選手たちを応援するメッセージを受け取りお渡ししています。
どの選手も全国から応援を受けています。
そして私たちは全国のファンの代りの目としてこの場所で感じた感動をお伝えしなければならないと思っているのです。
八木下選手の初トライ

佐藤選手の果敢なアタックから、ゴール前へ。素早いリスタートをフォローした大田尾選手。スパイクが脱げながらも前へ突き進み、ゴールラインまであとわずか。相手ディフェンスのタックルを受けながら、サポートに駆け寄った八木下選手へパス。八木下選手は目の前にひろがるゴールラインへ向け、飛び込みます。

第4節のサニックス戦後、「1人だけピッチで輝きが違った」と言われた八木下選手。高いポテンシャルは、まだ荒削りの原石。試合経験を積み重ね、磨き抜かれた姿に変わっていく成長を、監督をはじめ、ご家族、そしてチーム、ファンも期待しています
大西選手のゴールキックが決まり、CCRS18−34ヤマハジュビロ

シュガ

「シュガ」は、佐藤選手の愛称。1年目はWTBで登場することもありましたが、4年目の今シーズンは、ヤマハジュビロのスクラムハーフを支える選手に成長。
話を聞くと返ってくる答えは「頑張りますよ」の笑顔。でも、プレーは非常にアグレッシブ。ゴール前、スクラムに厳しいゲキを飛ばす仁王のような姿。
初めて見た時は、あまりの激しさに驚きながらも、勝負にかける強気な心に感動しました。

まだまだ成長するはず。パスのスピードをさらに磨き、いつの日かは……と、応援しています
ラックへ素早いサポートに入る久保選手。ヤマハジュビロで初めてのNo8に緊張しながらも、自分の仕事をやるだけですと、いつも通りのコメント。

公式戦出場100試合に向け、さらに輝きを増すプレーは、ヤマハジュビロの勝利へ向かい、ノンストップで走り続けます
タツさん

「タツ」は大田尾選手の愛称。いつも怒っているイメージがありますが、言葉の裏には、大田尾選手の深い愛情と情熱が込められているはず。以前、大田尾選手インタビューの中で、期待をかけている選手はの問いに、迷うことなく徐選手と話したことを後日、徐選手に伝えたところ、「誉めてもらったことないので、それを聞いてメチャメチャ嬉しいですよ」と。きっと、面と向かい誉めることは無いにしても、厳しい言葉の中には「よくやったな」と思っているんじゃないかと感じます。


そうせざるをえない、というのもバイスキャプテンという責任あるポジションを任されているからこそ。熱く情熱を燃やしながらも、冷静にチームを見る。巧みなゲームコントロールは、ヤマハラグビーの心臓として止まることなく動き続けます



リレントレスラグビー


今年のチームスローガン「リレントレス」。その意味は容赦なく突き刺さる、ノンストップ、走り続けること。ヤマハジュビロは、「強いものに強く、弱いものに弱い」と言われがち。そんなチームに何が足りないのか、それを打ち破るにはどうしたらいいのか。新しいシーズンが始まる前、堀川監督は考えたそうです。
その中で、めぐり合った言葉が「リレントレス」。見た瞬間、これしかないと。こうして、シーズンインと同時に掲げられたスローガンは、春・夏・秋と季節が過ぎる中で、しっかりとチームの意識に根付いてきました。

走り続けるラグビーで勝つ。勝つことに目覚めた時こそ、その勢いは止められない。それが、ヤマハジュビロの歴史に名を刻んでいくはず

後半、3本目のトライもラインアウトから。前へ出るFWがグッと押し込むモール。
このままいってくれ、会場の声援がFWの背中を後押しします

「僕の仕事は、ポイントの仕事量、ランナーとしてのサポート、そしてチームに熱を与えることです」と、ジャージ渡しで口にする伊藤選手。激しいゲキを飛ばしながら、モールに勢いを与え、一気にゴールラインへと突き進みます
ゴールラインへなだれこんだFWの山。藤レフリーの手が上がりトライ。待望の追加トライは、FWの力が結集した証し。
でも、折り重なった選手達の中で、いったい誰のトライなのかとドキドキ。おお、ボールを持って立ち上がったのは、デーリック・トーマス選手。嬉しさを爆発させます
リザーブ出場に「ピッチへ出たら気持ちを入れて頑張ります」と。その想いがこもった今シーズン2本目の嬉しいトライ。若さ溢れる迫力の姿へ、期待を込めた声援が送られます

CCRS13−39ヤマハジュビロ

トライ後、自然にできる円陣はチームが成長したしるし。次のトライへ向けチームとして何をやるべきか、個人が何をするべきか。もう1度確認し、チームの士気を高める。
ノンストップラグビーは、ノーサイドの笛が鳴るまで、ひたむきに走り続けます


楽しい気持ち


自分達のペースで進んでいる時は、試合をしていても楽しいんだろうなというのは、プレーしている選手達の表情を見ると、何となくわかるような気がします。試合中、ニヤッとした表情の大田尾選手を見た時は、手応えを感じながらゲームコントロールを楽しんでいるのかなと。カメラを通してCCRS戦は、この笑顔を何度も見つけました。
楽しんでプレーしている姿は、見ている方も楽しい気持ちになりますね

選手の成長がチームの成長に繋がる

「選手の成長なくして、チームの成長はない」と、2節に対戦したNECの細谷監督に言われた時、当たり前のことなんですが、改めて考えさせられました。
トップリーグが開幕して今年で5年目。会社のサポートを受け、ラグビーを取り巻く環境も変わってきました。今シーズンの試合結果を見てもわかるよう、チーム間における力の差も縮まってきたように感じます。

ベテランメンバー達がそれぞれの経験をチームに伝え、力として残していく。それを受け継いだ選手達が成長し、さらに積み上げていく。
明日へ繋がる道を切り開く選手の成長。見守ることを楽しみに感じれば、応援するチームをより身近に感じることができると思いますよ

ノーサイド。CCRS18−39ヤマハジュビロ。戦いを終えた両チーム選手が、お互いの健闘を称えあいます。体をぶつけ合う中で育まれる友情、勝ち負けだけではない、何か不思議な魅力を持つスポーツ、ラグビー。これからも「FOR ALL」の精神で、社会に貢献し発展することを願っています
木曽選手が復活を果たす。

バックスタンドから戻りながら次節の出場公式戦100試合出場を目指す久保選手が、一緒に戦ってきた澤田選手を待つ。

一人の選手ではできないのがラグビー。中間とともに支え合い戦うことで勝利の歓びを共有する。
メインスタンドに戻り祝福を受ける選手たちは皆、ラグビー選手であること、愛すべき仲間がいることを誇りに思っているのです。

バックスタンドの声援に手をあげ応えるメンバー。勝利にホッと胸をなでおろす笑顔。
多くのサポートを受け、頂点を目指すヤマハジュビロの戦いは、これから先も続きます。
ちなみに、新入団の中島選手はトップリーグ登録メンバーの最年少

鹿児島の熱い声援、そして全国からの声援を受けたヤマハジュビロ。第5節は念願のボーナスポイントをゲットし嬉しい勝利。

試合後のクールダウンを、桜島が暖かく見守っていました


仕合後選手ミニインタビューはこちら
試合後会見

トップリーグオフィシャルサイト

ヤマハジュビロ:堀川監督
「素晴らしいグラウンド、環境でプレーできたことに感謝しています。
結果としては、満足していますが、内容を見れば、もっとトライが取れた試合。
次のIBM戦へ向けて、しっかり修正していきます」

ヤマハジュビロ:木曽キャプテン

「鹿児島という、素晴らしい環境で、トップリーグの試合がおこなわれたこと、多くのサポーターの声援に感謝しています。ボーナスポイントを取れ勝てたことは、よかったことですが、取りどころでとりきれなかった。そこが、これから先の接戦で勝敗を分けていくと思うので、しっかり修正していきたいと思います。今日は、15人が攻める気持ちを持って試合に臨み、戦ったこと、FWが引かないよう、常に前へ出る。その部分が試合のキーポイントだったと思います」

CCRS:向井監督
「激しいブレイクダウンからのターンオーバー等、ヤマハにやられたな。ラインアウトもプレッシャーを受け、攻撃のペースがつかめませんでした」

CCRS:山口キャプテン
「ディフェンスの整備をして、次の試合へ臨みたいと思います」
番外編

遠征の番外編。まずは、セントレア(中部国際空港)のクリスマスツリー。
鹿児島へ向かう飛行機から。
祝杯は何鍋?(モツ鍋)


鹿児島といえば「白熊」が大集合。美味しくいただきました。
同じく鹿児島といえば「黒豚」。これにご飯とお味噌汁のセットでお値段は?(680円)



第2クールは勝ち点5でスタート。勝利に嬉しい笑顔かと思いきや、意外と渋い表情の選手が多く、目指すものはもっと高い位置にあるんだなと感じました。今日の笑顔は、それぞれが責任を果たした笑顔。心からの笑顔は、まだまだ先。チームは目の前のことに、120%ファイトする姿勢で、これからも走り続ける、その姿を応援していきたいと思いました。

次は、12月8日(土)、花園ラグビー場でIBMビッグブルーと対戦します。
昨シーズン、終了間際で悔しい思いをした相手。借りを返す戦いは12時キックオフ。
みんなで一緒に応援しましょう!


取材・カメラ・文:トラジュビ編集部清水、スポナビセレクトブログ「グラウンドから愛をこめて」でも活躍中
編集:イチロー


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