H20.1.15 トップリーグ第9節vs神戸製鋼コベルコスティーラーズ(ヤマハスタジアム)
前回のホームゲーム@リコー戦は、雨の中でおこなわれましたが、今日は晴れ渡るサックスブルーの空。
冬の太陽の光を浴びた両チームの選手達が、後半40分の戦いに向け、ピッチへ飛び出してきました。

リードしているヤマハジュビロ、追いかける神戸製鋼。熱い戦いを待ちきれないスタンドから、フラッグを何度も振りながら、声援を送ります

ヤマハジュビロ、大田尾選手のキックオフで後半が始まります。ラグビーは、試合前におこなわれる、主審と両チームキャプテンをまじえたコイントスで、ボールを取るか、陣地を取るかが決められます。
その日の天候等やゲームプランを考えながら、どちらを取るか。各チームごとに、ジンクスもあるのでしょうか。キックオフ前から、既に戦いは始まっています。

華麗な空中戦、伸ばした手の先へ吸い込まれていくボールを、どちらのチームが獲得するのか。
セットプレーの安定が、勝利へ大きく貢献します。



敵・味方、8人ずつのフォワード、合計16人で組み合うスクラムは、ラグビーの華。レフリーの声に合わせガツンと当たる瞬間は、火花が散り、骨のきしむ音が聞こえてきます。お互いに押し合って、何がおもしろいの、と感じる方もいると思いますが、ボールの無いところでおこなわれいる、フォワード、プレーヤー同士の無言の駆け引きがスクラムの出来を左右することもあるはず。
力と力のぶつかり合いだけではない、繊細な部分を持ち合わせたプレーは、本当に奥が深いと思います。


冷静なゲームコントロールでチームを支える大田尾選手のポジションはスタンドオフ(SO)。
司令塔として、繰り出す華麗なパス、判断よく蹴りだすキック。チャンスと見れば、自ら突破する力で、攻撃を操り、ヤマハジュビロの先頭に立ち、前へ、前へとチームを引っ張ります。

「ヤマハ、ヤマハ!」、押し込むフォワードの背中を押す声が、スタジアム全体から聞こえてきます。


折り重なるように密集へ突き刺さり、マイボールをキープ。押し寄せてくる神戸製鋼の赤い波の隙間を抜けながら、力強く広がる青い波が、少しずつ前へと押し進みます。

密集の場面で「マイボー」や「ヤンボー」という声が聞こえてきますね。マイボーは「MY BALL」、ヤンボーは「YOUR BALL」を略した言葉。大声で叫ぶことによって、仲間にどちらがボールを持っているかを伝えています。あとは「オーバー」。これはターンオーバーの略語。密集戦で、オーバーと聞こえた時は、攻守が一瞬にして入れ替わります。敵陣ゴールライン前で聞こえる「オーバー」の声は、トライへのチャンスに繋がります


厳しい戦いの中で見る笑顔。やっているラグビーに手応えを感じる大田尾選手の表情を見ても、ヤマハジュビロが着実に成長していることを感じます。

ウォーターボーイとして、ともに戦う梶村選手と中垣選手。それぞれがチームの為にできることは何か。チーム全員が一丸となり、ひとつの目標を目指し走り続けます。


前へ、前へ。切れない気持ちで、ヤマハジュビロゴールライン前、神戸製鋼の攻撃を何度も跳ね返します。

20分、神戸製鋼のトライ。ゴールキックも決まり、ヤマハジュビロ28−21神戸製鋼。

23分、ヤマハジュビロボールのラインアウトを、神戸製鋼が奪い、ハーフウェイラインあたりから独走トライ。
ゴールキックも成功し、ヤマハジュビロ28−28神戸製鋼。

トライ後に出来る円陣。自分達が何をすべきか、それぞれの責任をもう一度確認し、次のプレーに気持ちを切り替えます。ヤマハジュビロを信じる心が「頑張れ」と選手達にエールを送ります。

8348人の皆様に足を運んでいただいたヤマハスタジアム。トップリーグが始まって5年目。
少しずつ
ですが、磐田という地域にラグビーの芽が顔を出し始めた証しだと思います。ヤマハスタジアムの開催は、残り1試合。2月2日、最終節の東芝戦です。

マイボールのセットプレーをキープして、攻撃につなげる。冬の寒さを溶かす熱い戦いに、スタンドの声援も熱を帯びてきます。



ヤマハスタジアムの風を集め、ヤマハジュビロに追い風を。ボールを前へ繋ぐ心は、切れることなく、ひたむきに突き進みます。


日が陰ってきたヤマハスタジアム。光射す方向を目指し、ヤマハジュビロが前へ、前へと走り続けます。

子年で年男の小林選手は、少しでも試合に出て、自分の存在をアピールしたいと出場のチャンスを狙い、この手に掴もうとしています。新入団の選手達は、恐れることなく、思い切ってプレーして欲しい、監督はそう願っています。
それができるのもこのシーズンだけ。伸びしろを秘めた力が、これからのヤマハジュビロを支えていきます。


タックルは低く、そして志は高く。神戸製鋼の攻撃を止めるディフェンスは、これ以上前へ行かせない、という強い気持ちが込められた魂のタックルです。
後半30分。新入団の矢富選手がピッチへ登場します。ワールドカップの負傷、NZ合宿の帰国後におこなった手術から、2ヶ月強。ヤマハジュビロの勝利に貢献しながら、ラグビーを楽しみたいと、話していた矢富選手。

スタンドから「矢富!、待ってたぞ!」と、大歓声が送られます。

過ぎる時間、続く一進一退の攻防。両チームの勝利へかける強い気持ちは、最後まで途切れることなく、戦いを続けます。

終了間際、ヤマハジュビロのペナルティから、神戸製鋼がペナルティゴールを決め、3点追加。
ヤマハジュビロ28−31神戸製鋼。そして、ノーサイド。

赤く染まったバックスタンドの声援が、ヤマハスタジアムに響きます。

勝利の女神は、粘り強く戦った神戸製鋼に微笑みました。悔しいなと思いますが、出てしまった結果を変えることはできません。

今日は、神戸製鋼にエールを。これで、トップリーグの上位争いも混沌としてきました。
80分間、走り続けた選手達。ヤマハスタジアムへ足を運んだファンは、その姿が目に焼きついています
。勝つことはもちろん嬉しいこと。でもそれ以上に、私たちはヤマハジュビロのラグビーが大好きです。今日は、結果を出せませんでしたが、次の試合がある限り、「頑張れ」の声援を送りましょう。
試合の解説は場内のミニFMで鉄人浜浦さんがわかりやすく伝えてくれました。
いつもありがとうございます。

小さな応援団の大きな応援はきっと選手たちに届く、次節へみんなで向いましょう。
試合後会見
神戸製鋼:平尾総監督
「今日のヤマハ戦は、今シーズン我々がマイクロソフトカップへ出場するため、非常に重要な位置づけと認識している試合でした。前半は、これまでの戦いで悪いところ、若さやもろさ、ディフェンスで受けてしまう部分が出てしまい、そこをヤマハさんの勢いが上回ったと。ただ、上から見ていて修正できそうだったし、前半終了時で14点差はついていましたが、何となくいける感じを持っていました。
ハーフタイムは、セットプレー、特にラインアウト。あとは、前半に悪いと感じた部分を修正する指示を出しました。あきらめずに選手達が最後まで戦ったことで得た勝利、2008年を勝ち点5でスタートできたことは、非常に大きいです」

神戸製鋼:後藤キャプテン
「前半4トライを奪われたよう、かなりやられてしまいましたが、後半はラインアウトも含めて修正することができました。最後まで気持ちを切らさずプレーを続けたことで、ラッキーもありましたが、勝利に繋がったんじゃないかなと。勝ててよかったです。後半、ハーフタイムで言われた修正ポイントをみんながわかっていたし、強い意志を持ち実行してくれました。キャプテンとして、その意思を最後まで切らさないようにすることを心がけましたが、他は特に意識することもなく、いちプレーヤーとして一生懸命プレーしました」

試合後会見
ヤマハジュビロ:堀川監督
「今日も、大勢のヤマハのファンや磐田の方に来ていただいたことを、本当に感謝しています。
こういう、ゲーム展開になってしまい、非常に申し訳ないという気持ちが大きいです。ヤマハが目指しているラグビーとして、今日のゲーム、特に前半はアタック、ディフェンス共によかったと思います。
ただ、この先改善しなければいけないのはペナルティ。ビデオで詳細を確認していきますが、あれだけ多いとリズムにのることができません。レフリーに合わせながら、ペナルティ時のマネジメントを、しっかりとやりながら、次の三菱戦に向け、いい準備をする。そして自分達のラグビーを信じて、残り4試合を戦います」

ヤマハジュビロ:木曽キャプテン
「まず、正月明けた忙しい時期にもかかわらず、たくさんの方がスタジアムへ足を運んでいただきました。こういった環境の中でプレーできることは幸せを感じるし、サポーターにとても感謝しています。今日のゲームは前半4トライ、後半0点。自分達の中に攻めようという意識がなかったわけではなく、ペナルティを重ねてしまったことで、敵陣でプレーするゲームプランを実行できず、自陣でのプレーが多くなってしまったことに尽きます。また、自分達がレフリングに関して合わせきれなかった甘さ、あとは森田選手のキックで自陣深くに釘付けされ、精神的にもプレッシャーを感じてしまったこと。その積み重ねから出たひとつのミスが、相手にトライを許してしまいました。来週から始まる4試合に向け、ゲームコントロールをしっかりと修正し、残り全てを勝つ気持ちでやっていきたいと思います」

ファン交流会へ行こう!