H19.12.15  トップリーグ第7節vs九州電力キューデンヴォルテクス(秩父宮ラグビー場)

ハーフタイム、バックスタンドの様子はどうかなと見てみると、笑顔のサックスブルー応援団を数多く発見。観戦に足を運んでいただいた皆様が、ヤマハのラグビーを楽しんでいるかなと考えながら、取材班、たくさんの笑顔に勇気をいただきました。
さあ、残すは後半40分。「ヤマハ、いくぞ、オー!」と声を上げる応援の心も、後半の戦いに向け準備OKです。


トップリーグの順位は勝ち点制。勝ちは4点、引き分けは2点。負ければ0点。ボーナスポイントとして、負けても7点差以内であれば勝ち点1を追加。勝敗に関係なく、4トライ以上に勝ち点1を追加。1試合につき、最大で勝ち点5をゲットすることができます。
前半を終えたヤマハジュビロは3トライ。ボーナスポイントの4トライ以上まで、あと1トライ。
先制パンチで波に乗りたい、誰もがそう願う中、大田尾選手のキックで後半の40分が始まります。



トライへの嗅覚

マイボールのラインアウトから展開。いつも通りのプレーをするだけです、と話す三角選手が、大きく突破。徐選手へ繋ぎます。
「トライが欲しい」、強く願う徐選手の気持ちが、ボールを前へ前へと運びますが、ゴール前でノックオン。悔しそうな表情を見せながらも、すぐに立ち上がり次のプレーへと向かいます。
こうした経験が徐選手を支え、これからのチカラに変わるはず、ファンはそう信じています。

ヤマハテント前では

ボーナスポイントをゲット


3分、ゴール前の攻撃、大西選手、大田尾選手、ソトゥトゥ選手と繋いだパスを受けた松下選手が右タッチライン際を疾走し、右隅へトライ!。開幕直後、1度は離しかけたチャンスを、しっかりと掴み自信に変えた松下選手は、嬉しいトップリーグ初トライ。貴重な4トライ目、しっかりとボーナスポイントをゲット。弾ける笑顔がチームに勢いを吹き込みます。


大西選手のゴールキック成功。九電5−28ヤマハジュビロ。
チーム全員の意識が同じ方向を向いていることに手応えを感じる大田尾選手。冷静にゲームコントロールをしながら見せる、ニヤッとした表情は、ラグビーを楽しむ心がプレーのところどころに見え隠れしています。

色鮮やかに

八木下選手のスピード。ボールを捌く佐藤選手。パスを繋ぐ大西選手、ハンドオフしながら、力強く突破する徐選手。それぞれの持ち味が、色鮮やかに秩父宮の芝へ映し出されます。
八木下選手の魅力は、低い姿勢のプレーとスピード。高いポテンシャルがキラリと青い光を放ちます。


自分の持ち味はセットプレーの安定ですと、マイボールラインアウト100%を目指す、米倉選手。確実なボールキープから、攻撃のチャンスを作ります。

目の前に広がるゴールラインを見つめるFWの鋭い視線。一瞬のスキを突いて、飛び込むゴールライン。スタンドから「ゴール前、絶対取るぞ!」と、手を握り締め、誰もが同じ気持ちで声援を送ります。
17分、九電がゴール前のモールを押し込みトライ。ゴールキック成功し、九電12−28ヤマハジュビロ。
九電のゴールキック後、すぐさまスタンドから「ジュビーロヤマハ!」の声援。まだまだ、これから。ノーサイドの笛が鳴るまでファンも走り続けます。

バックスタンドの歓声を受け、大きく突破するデーリック・トーマス選手。
ラグビーを観戦していて「おお!」と思う瞬間のひとつに上げられるのが、トーマス選手のプレーのような、ダイナミックで迫力のあるラン。バックス選手ではなく、FW選手が走る姿は、激しく力強い魅力を感じます。

大田尾選手のパスに魅了されるファンの声援も、一段と大きくなります

前へ、前へと突進するひたむきな姿は、激しいトレーニングを積み重ねた激しい肉弾戦。

三角選手、本間選手、澤田選手が、一歩でも前へと突き進みます。

ヤマハ、5トライ目は徐選手

22分、ラックから大西選手、そしてボールは徐選手へ。目の前に広がる、白いゴールラインをめがけて、ギアチェンジし、スピードを加速させ飛び込みます。

欲しかった待望のトライ、徐選手が雄叫びを上げ、スタンドから聞こえる「ブンタ!」コールが、秩父宮へ響き渡ります。大西選手のゴールキックも決まり、九電12−35ヤマハジュビロ。

サックスブルーの波に乗った攻撃が、次々と九電のディフェンスを突き破ります。自陣から大きく突破する姿に、メインスタンドからも大きな歓声が沸き起こります。パスを受けた三角選手、インゴールへ手を伸ばしますが、惜しくもノックオン。ノックオンとは?、ラグビーは前へとボールを運びますが、前へ落としたら、ペナルティ。これがノックオンです。ノックオンは、相手ボールのスクラムでプレーが再開します。

スクラムの魅力、その2

高木選手と中越選手にインタビューをした時「スクラムは、本当に奥が深いんですよ」という話を聞かせていただきました。ボールを持つことなく、押し合う中で勝負する。
ボールのあるところだけじゃないということを教えてくれるのが、スクラムの駆け引き、そしてラグビーの魅力でもあると思います。
伊藤選手、嬉しい初トライ!

32分、松下選手の突破から、加藤選手と繋いだボール、ゴール前で拾い上げたのは、PRの伊藤選手。まるでWTBのような片鱗を見せた走りでゴールポスト中央付近へトライ。サポートに走っていた三角選手も、先輩のトライに笑顔がこぼれます。
「僕の仕事は、スクラムを押す、ポイントでの仕事、ランナーとして、そして、チームに熱を与えます!」と、高らかに宣言する絶好調の声。素直な心はチームの誰からも愛される心。伊藤選手のトライに、チーム、スタンドも笑顔で喜びます。
大西選手のゴールキック成功。九電12−42ヤマハジュビロ。
九電の攻撃を耐えるヤマハジュビロのディフェンスへ、「ヤマハ、ヤマハ!」と背中を後押しする声援が送られます。
36分、九電のトライ。九電17−42ヤマハジュビロ。
敵陣のラックからこぼれたボールを澤田選手が拾い上げターンオーバー。ひたむきなプレーで最後まで走り続けます。
38分、左へ展開した攻撃から、デーリック・トーマス選手が突破。そのままゴールラインまで走りきりトライ。ベンチで見守っていたコーチ陣から「ナイス、デーリック・トーマス!」、「ナイス、サワダ!」と、笑顔で声がかけられます。
スタンドの視線を一身に集める大西選手。振りぬかれた右足から、弧を描きながら楕円のボールが、ゴールポストへ吸い込まれていく様子に目が釘付けになります。
終了間際、九電のトライ。九電22−47ヤマハジュビロ、そしてノーサイド。
東京ヤマハ応援団の掲げるミドルジャージが翻ります。
(ヤマハスタジアムにはビッグジャージがありますがなんと呼べばよいのしょうね)

両チームがノーサイドの祝福を行えば、選手たちはまずバックスタンドの応援団のもとに向かいます。

笑顔の選手、そして笑顔の応援仲間、心のSHEKE HANDS!の姿が毎試合どのスタジアムもヤマハはホームに変えてしまうのです。
101ジャージのプレゼント

編集部がお聞きした情報ではこの試合で101回連続出場を迎えた久保選手にファンがプレゼントしたのは、背に101と番号が入ったジャージ。

常にチームの最前線に立ち、キャプテンを助ける活躍を見せる久保選手は皆の尊敬を集めています。

試合後はスタンドのファンとの交流が見られるのもヤマハ流、ファンが選手の背を押して応援する。
選手たちは応援のチカラを知っていてくれるのです。

バックスタンドからメインスタンドへ選手たちが戻ってきます。
この途中の選手たちをご覧になったことがあるでしょうか、互いの健闘を讃えて肩をたたき、握手をしながら晴れやかな顔で手をあげてメインスタンドで待つファンのもとへ戻ってくるのです。

この試合、文字どおりリザーブ全員を使い切って全員ラグビーを見せたチームの勝利はまさしく全員で勝ち取ったものです。


ヤマハのFOR ALL精神


記者会見で監督、キャプテン、ゲームキャプテンが開口一番に話すことをご存知でしょうか

「まずは応援に来てくれた応援団に感謝します」という発言がファンの心を熱くしています。
スクラムでは「よいしょ、やいしょ」と遠州地域の祭りの練り声があがり、応援団は全員でスクラムやモールを押しています。
トライすれば、会場が真っ青になるフラッグが舞い上がります。
ファンのチームががっちりと組んで戦い、楽しむラグビーは強い、トップリーグのスローガン「FOR ALL」の精神はヤマハそのものです。
そして、SHAKE HANDS!して選手たちの熱い手を感じている我々は強い。
ヤマハは応援の数だけ強くなるチームなのです。


支えるチカラ、手本のチカラ

ケビン・シューラー総監督もワイサキ・ソトゥトゥ選手兼コーチもヤマハの選手として活躍し、今も指導者として更新を育てています。
経験を伝え、確信に変えるのは先生と呼ばれるワイサキ選手の活躍。
堀川監督同様、ヤマハの指導者は自らが手本となるチームなのです。

村田選手が「感謝している」と常に口にするのはキースコーチの指導、今年のヤマハは常に現場が熱い。

彼らは戦う指導者であるのです。
「緊張しています」

実は勝田さんが応援バスの中で漏らしました。
応援に参加した試合が全て勝ちなどと言われればプレッシャーもかかります。

「勝ちました〜」喜ぶ三人娘の中にホッとした勝田さんの笑顔があった。
「ヤマハスタジアムにはまた友達を誘っていきます」

勝利とは勝つという応援の熱い気持ちであります。必ず勝てる。
勝った、勝った!勝田さんの活躍はまだ続きます。
小さな大きな応援

カメラをむけると「Vサイン」
勝負の世界で生きる選手のお子さんが強いパパを持っています。
このサイン、パパが一番好きなサインですよ。
記者会見
トップリーグオフィシャルサイト
九州電力:神田監督
「出だしから簡単にトライを取られたように、ちょっとしたほころびを自分達で広げ、苦しくしてしまった試合でした。とはいえ、メンバーが変わったり、プレッシャーを受けながらもある程度、セットプレーの安定から継続すればスコアに繋がるという自信を感じています。選手達はよくやっているし、ボーナスポイントを取ることもできた。1戦、1戦を勉強しながら次に繋げていきたいと思います」

九州電力:川嵜キャプテン
「自陣でのミスからターンオーバーされたことで、相手の攻撃を許し、多くのトライを取られる展開になった。セットプレーは、後半修正できたかなと思います。トップリーグも折り返し、基礎の部分に関して、プレーしている選手達は手応えを感じているけど、最後の精度がまだまだ。自分達はこれから成長するチーム。1歩、1つのプレーが点に繋がり、ゲームにおいて勝ちに繋がっていくと思います」

ヤマハジュビロ:堀川監督
「秩父宮で声援を送っていただいた、多くの方に感謝します。トライを取る形は、非常によくなってきていますが、取らなければいけないチャンス、アタックは何度もあった。これまでも同じ課題を言い続けていますが、ここを修正していくことが、これからの対戦相手に必要です。1歩1歩、自信を持ってプレーすることで、結果も出ています。自分達のポテンシャルを信じ、1戦ずつ戦っていきます」

ヤマハジュビロ:大田尾ゲームキャプテン
「秩父宮で熱い声援を送っていただいたファンの皆様に感謝します。前半、慌てたところもありましたが、最後にトライを取ったことで、後半のいい流れに繋がったと思うし、目標とする勝ち点5が取れました。自分達のテンポでゲームが進めば、トライの匂いやプレーの手応えを感じています。ペナルティは多かったかもしれませんが、ブレイクダウンで激しさを持って戦うという意識が、22人全員に出ていたのは、チームに取って大きな収穫ですね」

春から積み上げた力が、形となり見え始めてきた12月。個々の成長を感じ、自信を持ってプレーした九州電力戦は、4トライ以上のボーナスポイントを挙げ、勝ち点5をゲットしました。3連勝の勢いと共に、ホームのヤマハスタジアムへ凱旋。次節は、リコーブラックラムズと対戦。キックオフは14時です。

12月22日(土)は、ヤマハスタジアムでラグビーを楽しみながら、サックスブルーの声援を送りましょ!

GO!GO!ヤマハ!、トライ!トライ!ジュビロ!

取材・カメラ・文:トラジュビ編集部清水(スポナビセレクトブログ「グラウンドから愛をこめて」でも活躍中)
カメラ・編集:イチロー
special thanks:SSさま

全ての応援仲間、スタジアムのみなさん


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